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美術団体春陽会が所蔵する歴史的資料のアーカイブ
春陽会史料館
TEL. 03-6380-9145
〒102-0085 東京都千代田区六番町1番町一番館
アーカイブ インタビュー
INTERVIEW
飯田 顕氏 に聞く
〔聞き手〕金谷ちぐさ
1913(大正12)年山梨県中巨摩郡源村に生れる。1938(昭和3年)川端画学校修了。1939(昭和14)年三雲祥之助に師事。同年第17回春陽展に初入選。1940(昭和15)年春陽会洋画研究所に学ぶ。1976(昭和51)年春陽会絵画部会員に推挙。1984(昭和56)年第1回個展を昭和画廊で開催。2014(平成26)年逝去。享年100。回顧展が、同年(4月21〜26日)千駄木画廊で、2015(平成27)年5月19日〜24日山梨県立美術館で開催される。
2013年6月18日 於・千葉市花見川区 介護ホーム
■青い絵
飯田
1913年10月29日山梨生まれ99歳です。子供のころから絵が好きで、先生にも勧められました。今は東京、ずっと東京で暮らしてきました。
金谷
こちらで作成した、第69回展、第72回展、第74回展〜90回展までの飯田氏作品ファイルを見るとみんな青の絵ですね。
飯田
90回展までの作品はみんな青です。青い色が好きですが、たまに赤もあります。赤と青の融合や、赤もあるがほとんど青ですね。コバルトブルーを使います。途中馬が出てきたり、この絵では馬の尻に鳥がいる。第69回展の絵は、千葉で写真を撮ったものを描きました。千葉の海、やっぱり青い絵だったと思うが、画面上に描いた町並みの坂がずっと続いてこの上に駅があります。千葉の外房の終点の駅を降りた、青木繁などと同じあたりの場所かな? 以前は取材して風景画も描きました。魚の絵は、鮭と言ってもいいけれど、「魚」というイメージで描いたのです。
大作の制作には2ヵ月ほどかかります。これなんかは青い色と白を使っていて、下地には白っぽい色とかを塗っている。だからちょっと柔らかめの色ね。ずっと春陽には年1枚のペースで描いてきましたが、今は、ホームに入っているので描けなくて残念です。
絵の題材も変わってきましたが、最初の頃はどんな絵だったかな・・・? 人物が多い。・・・忘れちゃうんですよ・・・。人物画は自宅でモデルを使って描いていました。
構図にはこだわりました。ここには赤を入れたいとか。この床の色は青の上に色をかけたものです。構図は最初から決まっているのではなくやっぱり途中でも考えるんですよ。
■春陽会の人々
金谷
いつごろから春陽会に出品していらっしゃるのですか? 研究所には行きましたか?
飯田
いつごろから出品したかは忘れましたが、春陽会との関わりは長いですよ。春陽会は会員になるまでが長くてなかなかなれないのです。戦争に行く前は仲間と一緒に研究所に行きました。
今の人の絵では、大石洋次郎さん面白いんだよね。浦野吉人さん(春陽会会員)は前から知っています。入江観さん、この人は古いんですよ。若いけど古い人です。高岸まなぶさん(春陽会会員)知ってます。今の理事長ですか。あーそうですかー。まだ若いんですよね。
―木村荘八カタログを見て
飯田
これ、見ました。おもしろかったですね。持ってくるのは随分重かったでしょう。
―七〇年史を見て
細かいことが書いてあるよね、私は忘れることばかりでだめですね。
金谷
ずっと描き続けていてやめようと思ったことはなかったですか?
飯田
なかったです。
金谷
お友達の方はどなたがいらっしゃいますか? 松下忠さんは?
飯田
あの人は古いんですよ。私より古いんだ。忘れちゃったけど友人は随分いますよ。
金谷
これまでの作品は現在どこにあるのですか?
飯田
あっちこっちに。
金谷
体の調子はいかがですか?
飯田
あまりよくはないです。足は歩けます。ゆっくりだと歩けます。
■戦争に行った事
金谷
今年になってから長老の先生方を訪ねております。三井永一先生(春陽会会員)をお訪ねしましたが、ご存知ですか?
飯田
三井先生はよく知っています。
金谷
三井先生も戦争に行ったそうです。
飯田
そうですか、三井先生も戦争に行ったのですか。三井さんは私らより若いでしょう。えっ93歳ですか、そんなにいってるの?
私は戦争には行ったけど、銃を撃たないうちに終戦。外国に行っていない、よかったです。運がいいです。当時友達はたくさんいましたが軍隊ではよく殴られました。夜、少年兵にものすごく殴られたものです。
仕事しながら絵を描いてきましたが、戦争を越してからやっぱり長いこと戦争の話みたいなことばかりやってきました。
■百歳に向けて
金谷
お体の調子はいかがですか?
飯田
あまりよくはないですが、足は動きます。ゆっくりだと歩けます。
金谷
いろいろな方が、飯田先生がどうしていらっしゃるか気にかけておられました。来年は先生の百歳の表彰を会にお願いしておきます。どうぞお元気で。
第81回春陽展出品作品「人、馬、鳥」
〔編集〕木村梨枝子 金谷ちぐさ
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